IPO投資の最大のハードルは「そもそも当選しない」ことです。IPOは人気が高く、特に有望な銘柄は個人投資家にとって極めて狭き門。しかし、戦略を駆使すれば当選確率を上げることは可能です。
本記事では、証券会社の選び方から「当選率を高める裏ワザ」まで、実践的な攻略法を徹底解説します。
1. IPOの当選確率はどれくらい?— 現実を知る
まず、IPOの当選確率がどの程度なのか、実際のデータを見てみましょう。
実際のIPO当選倍率の例(2023年某証券会社のデータ)
銘柄名 | 申込者数 | 配分数 | 当選倍率 |
---|---|---|---|
A社 | 50,000人 | 500 | 100倍 |
B社 | 120,000人 | 1,000 | 120倍 |
C社 | 10,000人 | 100 | 100倍 |
上記のように、特に人気のあるIPOでは当選倍率が100倍以上になることも珍しくありません。つまり、単純に申し込んでも「当たらない」のが普通です。
しかし、戦略的に証券会社を選び、申し込み方法を工夫することで、当選確率を大幅に上げることができます。
2. IPO当選確率を上げる証券会社の選び方
IPO投資で成功するためには、「どの証券会社を利用するか」が最も重要です。証券会社によってIPOの配分ルールが異なるため、適切な口座選びがカギになります。
(1) 主幹事証券会社を狙う
IPOの取り扱いは「主幹事(メイン)」「幹事(サブ)」「委託販売」の3種類に分かれます。
- 主幹事: IPOの取り扱いが最も多く、当選枠も最大(配分の約80~90%)
- 幹事: それなりに配分があるが、主幹事ほどの枠はなし
- 委託販売: 他の証券会社からの販売分で、当選枠は極めて少ない
例えば、SBI証券が主幹事のIPOなら、SBI証券から申し込むのが最も有利になります。
2023年のIPO主幹事実績(例)
証券会社 | 主幹事の回数 |
---|---|
野村證券 | 25回 |
大和証券 | 18回 |
SBI証券 | 15回 |
SMBC日興証券 | 12回 |
みずほ証券 | 10回 |
このデータからもわかるように、主幹事が多い証券会社で口座を作ることが当選の第一歩です。
(2) 「完全平等抽選」の証券会社を活用
IPOの抽選方法には大きく分けて2種類あります。
- 資金量に応じた「優遇抽選」(例: 野村證券、大和証券)
- 完全平等抽選(例: マネックス証券、楽天証券)
初心者が狙うべきなのは**「完全平等抽選」の証券会社**。これは資金力に関係なく、すべての応募者が平等に抽選を受けられる仕組みで、少額投資家でも当選のチャンスがあります。
3. IPO当選確率を上げる具体的な方法
(1) 証券口座はできるだけ多く開設する
IPOは「申し込みの数=当選確率」です。複数の証券会社を活用することで、確率を大幅に上げられます。
最低でも開設しておくべき証券会社
✅ SBI証券(IPOチャレンジポイントが貯まる)
✅ マネックス証券(完全平等抽選)
✅ 楽天証券(100%抽選で資金力不要)
✅ SMBC日興証券(ステージ制で当選しやすい)
✅ 松井証券(抽選率が高め)
(2) SBI証券の「IPOチャレンジポイント」を活用する
SBI証券には、IPOの抽選に外れると「IPOチャレンジポイント」が貯まる仕組みがあります。このポイントを貯めることで、ポイントを使用した応募時に優遇されるため、狙ったIPOで当選しやすくなります。
【戦略】
- とにかくSBI証券のIPOに応募し、ポイントを貯める
- 貯まったポイントを「本当に当選したい銘柄」に使う
(3) 主幹事証券会社のIPOに優先的に申し込む
例えば、A社のIPOが「野村證券主幹事」なら、野村證券で申し込む方が圧倒的に当選確率が高いです。主幹事証券での応募を最優先するのが鉄則です。
(4) 資金を分散して「複数応募」する
一部の証券会社では、「1口座1抽選」ではなく「資金を分けて複数応募」できる仕組みがあります。例えば、SMBC日興証券では、資金を分散すれば複数申し込めるため、資金量を有効活用できます。
(5) 申し込み締め切りギリギリを狙う
証券会社によっては、締め切り直前に申し込んだ方が当選しやすいという都市伝説もあります。特に競争率の低い銘柄では、直前の応募で「繰り上げ当選」することもあるので、試す価値はあります。
4. まとめ:戦略的に挑めばIPO当選率は確実に上がる!
IPOは単純に申し込んで当選を待つだけではなかなか当たりません。しかし、
✅ 主幹事証券を狙う
✅ 完全平等抽選の証券会社を活用
✅ SBI証券のIPOチャレンジポイントを貯める
✅ 複数の証券会社に申し込む
このような戦略を駆使すれば、当選確率を劇的に上げることが可能です。
次回予告:「IPOセカンダリー投資の極意」— 初値後の売買で利益を狙う方法
本記事は特定の銘柄を推奨するものではありません。投資はご自身の判断で行ってください。
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